ワンオペ育児を超えてゆけ

旧「羊の夜をビールで洗う」。シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。たまにガジェットネタも。

岡映里さんのブログの話と、最新作「自分を好きになろう」の感想。

ライターの岡映里さんと漫画家の瀧波ユカリさんの共作「自分を好きになろう」を読んだので、感想を書いてみたいと思います。

 

私が岡映里さんのことを知ったのは、ブログを書き始めた頃に下の記事が「バズっている」のを見かけたことでした。引き込まれそうなキャッチアップ画像に、ついリンクをクリックして記事を読み耽ってしまったのです。

 

www.okimhome.com

 

記事は、キャッチアップもだけど、文章の方も落ち着いた文体の中に、どこか物書きを生業とする方らしい気性の激しさの残滓のようなものが見えて、「ちょっと怖い方なのかな?」と思いつつも(失礼スミマセン)、その後も「どんな方なのだろう」と気になってツイッターなどフォローしていました。

 

私は、ブログ用のツイッターは本当に自分が読みたい人と、自分を不快にさせない人しかフォローしていないので、ツイッターのフォローの付け外しは頻繁にやるんですが、岡さんはツイッターでの話題も興味深いものが多くて、思ったほど怖い人ではなさそう(?)なので、今も続けて読ませて頂いています。

 

その後、岡さんが東日本大震災の直後のことをまとめたドキュメンタリー「境界の町で」という本を出されていることも知りましたが、こちらは読み始めるのに時間がかかりました。

 

 

というのも、自分自身がまだまだ慌ただしくて大変な時期だったし、心を深く抉ってきそうな読みものを敬遠しがちになっていたんですよね。

 

でも、つい最近読んでみたらやっぱり引き込まれて、一気に読み終えてしまった(最近、ブログを読む方に嵌りすぎて、読了できる本は少ない)。震災のドキュメンタリーとしても迫真性のある話なのだけど、岡さん本人のロック的ともいえる個性や生き方の方にも興味が行ってしまって、これは岡さん自身のドキュメンタリーでもあるのだな、という印象を持ちました。

 

で、先日発売された「自分を好きになろう」という本なのですが、こちらは前作よりもずっと対象読者を広めに取った、うつからの回復をテーマにしたエッセイになっています。

 

 

岡さんは、前作「境界の町で」を書くにあたっての東日本大震災の取材をきっかけに、うつ病に悩まされてしばらく休養される経験をされたそうです。この本では岡さんがその休養から復帰されて、徐々にうつから回復されるまでの、以下の試行錯誤の過程が綴られています。

 

  • ゴミ屋敷を片付ける
  • 明るい色の服を着る
  • 言葉を変える
  • 過去を書き換える
  • 笑顔を外に伝える
  • 筋トレをする
  • 人の役に立つことをする

 

本では、各章の導入部で瀧波さんが可愛らしい絵柄の漫画を描かれているので、内容がすっと入りやすくて、とても読みやすいです。

 

全体的な内容は、本のタイトルにあるとおり「自己受容」を訴えているものだと思いますが、本の中で頻繁に出てくる、頭の中に自分を責め立てる「警察官」が出てきたら「弁護士」で大人しくする、という例えが分かりやすくていいな、と私は思いました。自分を受け容れよう、と言われても単純にやったら甘やかしに感じてしまうので、ちょっと権威とか論理づいたものに例えているのがいいな、と。

 

他には、後半のほうで「本心に従う」ことの快適さについて、繰り返し述べられているところが印象に残りました。岡さんは、いつも説教をする先輩がいる同業者の会合に出るのをやめてみたり、仕事として無意識にやっていた衝撃的な事件のチェックをやめたことで、毎日がずっと快適になり、付き合う人間や仕事の内容が変わってきたのだとか。

 

個人的に、調子のよい状態をより上手く維持するためにやってみたいな、と思ったことは、「笑顔を外に伝える」と「筋トレをする」かなぁ。私は普段から愛想があまり良くないし(苦笑)、岡さんはブログのタイトルを「筋トレをしろ」に変えるくらい、筋トレを強くお薦めされていましたよね。

 

以上、簡単ではありますが、自分がブログを書き始めたことをきっかけに知ることになった、岡映里さんの話と最新作の「自分を好きになろう」の感想を書いてみました。

 

以前に、「うつヌケ」という本の感想を書いたときにも思ったのですが、世の中には、自分よりもずっとハードワークや高度な才能を要求される仕事をしている方たちが、うつやそれに近しい症状に苦しみ、自分たちの生活視点と変わらない気づきをきっかけにうつから抜けられているパターンが、思ったよりも多いことに気づかされます。この本も、岡さんの「うつヌケ」体験が、丁寧に整理されてまとめられた良書だと思いました。

 

はてなブログを読んでいて、私と同じように岡さんのブログを知った方や、うつから回復するための習慣づけに興味を持たれている方は、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

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