羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

子連れ再婚がテーマのマンガ、南Q太「ぼくの家族」を読んで、想像したリアル。

先日、私の好きなマンガ家さん、南Q太さんの「ピンクペッパー」というマンガを、このブログで紹介したのですが、そのときに同じ作家さんで、子連れ再婚の夫婦を主人公にした作品があることを知って、こちらも読みたいな~と思っていたのを、買って読んでみました。

 

こちらは、既に新品や電子書籍では出回っていないようでしたが、Amazonの中古で状態のよいものを、250円前後(ほぼ配送料のみ)で手に入れられました。

 

 

かなりニッチなテーマの作品ではありますが、読んでみて、マンガとはいえリアルだな~と思ったのと、このブログのテーマにも沿っている作品なので、マンガの中で印象に残った台詞を引用しながら、感想や自分が考えたことを書いてみます。

 

説明のために、マンガに出てくる登場人物を簡単に紹介しておくと、それぞれ、

  • 夏美:40歳、イラストレーター
  • ノブくん(夏美の夫):同じく40歳、会社員
  • 広海:9歳、夏美の子ども
  • サリナ:同じく9歳、ノブくんの子ども 

って感じ。

 

「サリナちゃん せっかくママが作ってくれたのに ちゃんと食べなよ」

「じゃあ あげるよ。いいよ食べて。」

(「ぼくの家族」7P)

 

冒頭のシーン。夫側の連れ子のサリナちゃんは、新しいお母さんにあまりなついてなくて、偏食も多くて、なかなか食べてくれない。

 

いきなり「うわ~、これはありそう。」と思ったシーン。こういうの、実際言われたらショックだろうし、でも言いたいことを我慢してずっと飲み込まれるのも辛いかもしれない。もし自分がそうなったら、こういう子どもの変化もよく見ておきたい。

 

広海とふたりで暮らしてた時のほうがお金かからなかったな

そんなこと考えても しょうがないけど

(「ぼくの家族」13P)

 

これは、イラストの仕事がなかなか安定しない、主人公夏海のひとりごと。4人になってからの生活費を頭で計算して、もっと稼がないとなーって実感しているときの台詞。

 

これも確かにそうかも、って思う。私もなんだかんだ買うこともあるけど、切り詰めるところも自分の基準だけで決めてるから、2人の生活は意外とお金がかかってない。

 

また誰かと...となると、お金のことに限らず、考えなきゃいけないことはまた倍になる。それを大変とか面倒って思わない相手をまた見つけられるといいけど、なかなか道のりは遠そう。

 

「広海 次の週末山口のおばあちゃんち いこうか。」

「いいよ みんなで?」

「ううん ママと広海とふたりで。」

(「ぼくの家族」22P)

 

これは主人公の夏美と、子どもの広海が帰省の相談をするシーン。まだなついていない夫側の子を気遣ってか、二人で帰りたがる夏美と、みんなで帰ったほうがいいんじゃないかという気持ちから、揃っての帰省を提案する広海。

 

こういうシーンもあるんだろうな~。お互いの実家では、最初に結婚した相手の記憶もまだ残ってるだろうから、次の相手やその子どもを連れていくのは、相当気を遣いそう。たぶん比較もされるでしょうし。

 

「次 ミナちゃんち行くの いつ?」

「ねえ ミナちゃんに電話して!今すぐ」

(「ぼくの家族」28P)

 

これは、夫の方の子ども、サリナちゃんの台詞で、ミナちゃんとは夫の元妻。つまり、面会交流の予定を父娘で決めているときのシーンです。

 

子連れ再婚では、個人的に一番ややこしそうと思っている、この問題。案の定、このマンガでも夏美と夫は、この後ひと喧嘩することになります。

 

子どもにとっては、親が離婚しても再婚しても、親は生みの親。自分も面会交流は、子の成人まで続けられたらと思ってるけど、この面倒を温かく見守ってくれる相手なんているのかな?とは思いますね。

 

うすうす感じてたけど ノブ君て...

まさに「釣った魚にエサやらない」タイプ...

(「ぼくの家族」43P)

 

熱いプロポーズに乗って再婚したものの、結婚したら相方がつれなくなったり、家事をやるのも自分だったりで、現実にたち戻る夏美。再婚しても結局また同じかぁ、って思っちゃう場面は、一度はありそうですよね。

 

マンガではこのあと、夏美の子どもである広海が、なんと不登校になってしまう。物語をこの展開にすることを決めたとき、作者は不登校についてもかなり本を読んで調べられたのだとか。

 

というわけで、物語の後半は、不登校のほうをメインテーマに、お話がさらに展開してゆきます。

 

このように「ぼくの家族」は、「子連れ同士で再婚したら?」というプロットに対して忠実に、いかにも起こりそうなシーンがていねいにマンガ化されていて、子連れ再婚に対して、リアルにいろいろ考えさせられるマンガになっていると思いました。

 

子連れ再婚なんて、まったくそんな気配はないし、そもそもしたいのかどうかも考えがまとまっていない私ですが、読んでいろいろ想像してしまった...!(そして思ったまんまの感想を書いてしまった)

 

そういえば、子連れ再婚が登場人物のお話なんてすごいニッチだなぁ、と思っていたら、山田詠美さんの「明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち」という小説も、そういうお話だったなぁ、とこれを書いている途中で思い出しました。

 

 

こちらは、もっと強烈な作品なので、感想をまとめるにはもう少し精神力が要りそうですが、読んだタイミング・内容的に思い入れの深い作品なので、機会があればまとめてみたいと思います~。

 

 

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