羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

先日のワンオペ育児記事の振り返りと補足。

www.asahi.com

 

先日のワンオペ育児の記事について、振り返り記事を書こうかどうか迷っていたら、私もブログをよく読ませて頂いている、人気ブロガーのかんどーさんがこの記事についてエントリを書かれていました。

 

www.kandosaori.com

 

こうやって思わぬ方に波及するのは、自分のブログ程度の影響力だけでは起きなかったことで、面白いな〜と思ったので、元記事の振り返りと併せて、上の記事のリプライ記事も書いてみることにします。

 

とはいえ、仕事や子育ての感覚は人によって違うもので、それぞれ異なった意見があればいいという考えですし、オピニオン記事や反論記事として書くつもりは全くありません。あくまで、記事に載りきらなかったり、かんどーさんの記事で書かれた一部についての個人的な実感を記す程度に留めるつもりです。

 

記事について

記事の取材は、電話で30分程度お話をするという形式で、一応事前に想定問答のようなものは用意していたのですが、そんなに順を追って話すのが得意なタイプでもないので、記者さんに言いたかったポイントがきちんと伝わっただろうか...と、取材後も内心不安でいました。

 

しかし、記事はそのポイントを的確に捉えて頂いたものだったと思います。特に性別にかかわらず、子育て中の親が「早く帰ります」をもっと言いやすい環境に世の中全体が向かえば、ワンオペ育児や産後クライシスの状況は大きく改善されるのでは、という点が私の一番伝えたかったことで、その部分を記事のタイトルにして頂いたことが嬉しかったです。

 

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仕事のこだわりとのバランスについて

「早く帰ります」がもっと言いやすくなってほしい、というのが一番言いたかったことだと書きましたが、私個人としては、だからといって仕事に熱中していなかったり、嫌々やっているから少しでも早く帰りたい、ということではないです。

 

私も自分の仕事は好きだし、適切な裁量と責任を与えられて、「こうやればうまくいくはず!」と自ら考え試行錯誤しながら、仕事を進めていくのは楽しいことです。

 

営業職であるかんどーさんと職種は違いますが、私もエンジニアなりに仕事の質へのこだわりがあります。エンジニアであれば、商品力や品質の高い商品を自らの手で作りあげる、とか、正しい技術を持って仕事の効率を改善する、という辺りが、多くの方に共通するこだわりポイントになってくるのではないでしょうか。

 

そういうこだわりがある中で、業務時間の制約があることが原因で、仕事の質が自らが理想とするレベルに届かない、ということがあるのなら、それはかんどーさんが感じられるのと同じように苦しくて辛いことです。

 

ただし、われわれITエンジニアは、まだ職種としては恵まれている方なのかも?とも思います。ITエンジニアの仕事は、対処する問題さえ明確であれば、問題の対応自体はパソコン一つあれば解決することが多いからです。実際に人と話して調整したり、物を物理的に動かす必要がない、というのは他の職種と比べて大きなメリットです。

 

実際に私は、どうしても仕事が回らなかったり、緊急の事態の場合には、自宅から会社のPCにログインして終わらなかった仕事の続きをやります。勤務時間の管理という面ではグレーだと思うのですが、いざというときに自分が何とかできる手段が確保されていることは、普段どうしても後ろめたい思いをして早く退社している身としては、何よりの心の支えになっています。

 

では、リアルな人や物との調整が必要な仕事の場合にどうするか?というのは、やっぱり難しい問題だと思います。電通がかの長時間労働の問題でメスが入った後、勤務形態の改善に取り組むも、その後の記事ではあまり上手くいっていないように見えるのもこの部分だと思われます。

 

ITで処理できるような、勤務時間と場所のシフトが可能な業務ではそれを推し進めること、時間と成果が比例しない業務にかける時間を必要最低限にすること、くらいしか、私はぱっと思いつかなかったのですが、かんどーさんのように、子育てしやすい会社にしたいと本気で考えている経営者の方がいるのなら、ぜひ積極的で斬新な工夫でもって、この問題にトライして頂きたいです。

 

子を持ってからの意識の変化について

最後に、かんどーさんが記事で書かれていた、

「親になった時のやりがい」を明確にイメージできていなくて、子どもを持ちたくない人って結構いるんじゃないだろうか?

という部分についても、私の個人的な実感を記しておきます。

 

私自身、諸事情があったとはいえ結果的に一人で子育てをしているので、「元から大層子ども好きなタイプだったんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、決してそんなことはなかったと思います。むしろ「そんなに子ども好きだったっけ?」と親にも驚かれたくらいです。

 

そんな私でも、いざやってみれば子育てができていってしまうものなのだ、ということは、子どもが生まれた後から気付いた部分が大きいです。

 

さらに誤解を恐れず言えば、「母性って性別とか関係ないんだな〜」と実感したことが、子が生まれて一番新鮮な驚きでした。これについては、私と同じくシングルファザーを経験されている思想家の内田樹さんが、最近の著書「困難な結婚」の中で、以下のように記されています。

 

それが生後6週目くらいに、赤ちゃんをだっこしているうちに身体の奥底から「かわいい!」という情動がこみ上げてきたんです。生まれてから一度も経験したことのないような、抗しがたい、あふれるような愛情でした。「この子のためなら死んでもいい」と本気で思いました。

「この赤ちゃんの命とお前の命と、どちらかを選べ」と言われたら、何のためらいもなく「あ、僕が死にます」と言える気がした。ほんとに誰かにそう訊いて欲しかったくらいです。それと同時にこの子を守るためには、どんなことがあっても「死ぬわけにはゆかない」という覚悟と、相反する気持ちが同時に生まれた。

 

私は内田センセイのように、生後六週間という早さではないですが、それに近いタイミングで似たような情動を感じたと思います。もちろん個人差はあると思いますし、このように全く思わない人もいると思います。そのような人に「お前もそう思え!」なんて強制するつもりもありません。

 

けれど、少なくとも世の中でそのように感じた男が二人はいるのだ、ということで、「親になったときのやりがいをイメージできない不安」が数%くらいは軽減されないでしょうか?(もしされたとしたならとても嬉しいです)

 

以上、うまく書けたかどうかは分かりませんが、先日のワンオペ記事とその後の反響をよんで、振り返りや補足として書きたかったことを書いてみました。あくまで一人の個人の実感としての記述になりますが、子育てに関わるどなたかにとって響く部分が一つでもあれば幸いに思います。

 

 

おまけ

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