羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

漫画「君たちはどう生きるか」を読んだ。読みやすくて、子どもが大きくなったら読ませたい。

「君たちはどう生きるか」という、とても根源的なタイトルの漫画を読んだので、レビューしてみたいと思います。

 

 

この「君たちはどう生きるか」は、もともとは吉野源三郎という児童文学者/編集者さんによって、1937年に刊行された本で、以来ロングセラーとして長く支持されている書籍です。

 

私の本棚にも、確か岩波文庫で置いてあったはずなのですが、ちゃんと全部は読めていなくて、今改めて探してみたら見当たりませんでした。もしかしたら、今の部屋に越してきて本を大量に処分したときに、紛れてしまったのかもしれません。

 

そんな文庫版では少々取っ付きにくかった本書ですが、漫画版になっているのを書店で見かけて、これなら読みやすいのではないかと思い、再び手に取ってみたのでした。

 

漫画版では、羽賀翔一さんという方が絵を書かれています。鋭い眼光など、表情の表現が印象的な作家さんで、思想書に近い本書の作風によくマッチしていると思いました。オリジナルの「昼間のパパは光ってる」などの作品も気になります。

 

* * *

 

さて、本書は主に、昭和初期の中学校を舞台としているものの、現代でもよく見かける、学校でのとあるワンシーンをきっかけに、「自分の過ちに対して、どうやって自ら考えて答えを出すか?」ということを、読者に問いかける内容になっています。

 

本書は、漫画と文章が交互に出てくる構成となっており、漫画の方で、主人公の「コペル君」が学校で大事な気づきを得るシーンが描かれた後に、文章で、コペル君の「おじさん」がそれについての考察を促す、という形で、対話が進んでいきます。

 

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というわけで、漫画といえど、文章の割合もそれなりに多い本なのですが、導入が漫画になっていることで、原著よりも大幅に取っ付きやすく、読みながら読者自身も考えを深めることが、やりやすい構成になっていると感じました。

 

おじさんが語る文章パートでは、主人公のあだ名になっているコペルニクスをはじめ、ナポレオンやゲーテなど、歴史上の偉人の言葉や生きざまが例示として多く使われており、子どもが読んだときに興味を広げやすい内容であるとも感じます。

 

刊行されてから時間が経っている本ですが、現在に至っても通ずる内容が多く、子どもがもう少し文章が読めるようになったら、読ませてみたいと思ったのは勿論、大人が読んでも、秋の夜長にじっくり考えを深めたい時などに、良いのではないかと思いました。

 

原作が刊行された1937年は、昭和でいうと12年。著者である吉野さんは、反戦活動家としても知られ、この本にも反戦への強い思いが込められているそうです。

 

北朝鮮情勢が騒がしい昨今、戦前に書かれたこの本を読みながら、当時の情勢を想像して思いを巡らせてみるのもよいかもしれません。

 

 

よろしければ、こちらの記事もどうぞ。今年は、社会派っぽい漫画が豊作な気がします。

 

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