羊の夜をビールで洗う

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羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

二村ヒトシさんの「なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか」を読んだ。

三ヶ月くらい前に買って、しばらく積ん読状態になっていた、二村ヒトシさんの「なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか」を読みました。

 

(表紙絵は山本直樹さんですね。中にもドキっとする挿絵がチラホラ。)

 

私は、少し前に読んだ雨宮まみさんの著作をきっかけに知った本ですが、蔦谷書店や(大阪だと)スタンダードブックストアなどのセレクト系書店に行くと、人間関係やサブカルチャーの棚でよく見かける本です。

 

本を書かれているのは、アダルトビデオの監督を職業とされている方なので、その時点で敬遠される方もいるかもですが、内容的にはどぎついものではないですし、読む前の印象と比べて、期待以上の気づきをもらった本だったかなぁ、と思ったので、こちらでも紹介してみます。

 

内容としては、女性向けに書かれた本なのだと思いますが、一部男性に置き換えて説明されている箇所もありますし、それ以外の部分も男性が読んでも参考になるところはあるのではないかと。

 

本では、「自己受容」と「ナルシシズム」という言葉が頻繁に出てきます。

 

どちらも自分を好きであることだけれど、ナルシシズムは「もっともっと」と自分に足りないものを求め続ける欲望で、自己受容は「これでいい」と自分を受け容れる愛のこと。タイトルにある、愛してくれない人を好きになって苦しくなる要因は、自己受容できていないのにナルシシズムが強すぎることにある、というのが本書の主張のよう(ざっくりまとめすぎ)。

 

自己受容、の話は、以前にトイアンナさんの新書を読んだときにも出てきたのですが、こういうテーマを語るときには外せない問題ってことなのかな。完全に自信はないけど、自分はたぶん自己受容についてはできているんじゃないかな〜。

 

なんて思いながら読んでたら、中盤では、世の中は男性が「インチキな自己肯定」がしやすくなるようにできていて、そんなインチキ自己肯定に騙されて苦労している女性も多いから気を付けろ!なんて忠告がでてくる。う〜ん、手厳しい。

 

もう一つ、よく出てくる言葉が「心の穴」という言葉。

 

心の穴というのは誰もが持っているものでそれぞれ形が違う。それは欠点でもあるけれど、魅力の裏返しでもある。

 

恋というのは突き詰めると他人の心の穴に反応することで、パートナーと上手くいかなくなって傷つくのは、他人の心の穴の形を知ろうともせずに、自分の心の穴を埋めてもらおうと相手を利用しようとするから。だから、自分と相手の両方の心の穴に向き合って、心の穴の形を正しく認識したり、それを受け容れながら、互いにいい方向に変わっていくことが大事、ってことなのかな(さらにざっくり)。

 

さらには心の穴というのは、親の影響が多分にあり、悪い親もいい親も、どんな親であっても親というものは、子どもに何らかの心の穴をあけるものである、なんて記述も。

 

ここは、そう言われてみると、確かに自分も課題あり、って思うところだなぁ。自分は他人のことを分かれているようで全然分かっていないのだと思うし、他人に合わせることも下手な気がする。自分にこの先次のパートナーが現れるかは分からないけど、子どもが大きくなることでも顕在化しそうな問題だから、少なくともそういう認識は持っておかないと。

 

と、うまく要約できたか分からないですが、全体的にそんな内容の本でした!あと、アダルトビデオという、ある意味普通じゃない世界でシノギを削ってきた方だけあって、文から漂う、人生場数踏んでる感がすごい(笑)。けど、文章自体はとても読みやすくて、さらっと読めるので、こういう問題に行き当たった方は、ふと手にとってみても面白いんじゃないかな、と思いました。 

 

おまけ

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