羊の夜をビールで洗う

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羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

今年39歳の私が、「プログラマー35歳定年説」について、考察してみる。

タイトルを書いてみて、「39」という数字の重みにいきなり、ずーん、となっている私です...。

 

ま、それはさておき、私が本業としているIT業界には、「プログラマー35歳定年説」というものがあります。

 

IT業界のお仕事には、現実世界のどの部分をソフトウェアで効率化するかを考える仕事(要件定義)、実際にどのように作るかを考える仕事(設計)、具体的にプログラムを書く仕事(実装)といった種類の仕事があるのですが、このうちプログラムを書く仕事は35歳を超えると難しくなる、という考え方のことを指しています。

 

35歳で定年、というのは随分早いように思われますが、これには主に、以下の二つの理由があると言われています。

 

  • プログラムの技術は進化が早いので、年を取ると進化にキャッチアップしにくくなる
  • 35歳を超えると役職的にプログラムの実装より、前工程(要件定義や設計)の作業や、マネジメントの仕事を要求されるようになる

 

私自身もそのような傾向に漏れず、最近では担当のソフトウェアのPM(プロジェクトマネージャー)をしたり、仕様策定や設計・テストフェーズのリーダーを任されることが多くなってきています。

 

しかし、現在進行中のプロジェクトでは、一部の機能でプログラマー担当として入ったり、この二月は、プロジェクトの期限に対して品質がまだ不安定なため、不具合修正のヘルプをしたりと、プログラムを書く作業の割合が比較的多くなっています。

 

そんな「普段は上流工程、ときどきプログラマー」な私が、改めてIT業界の定説とされる「プログラマー35歳定年説」について、現在実感していることを書いてみたいと思います。

 

 

技術のキャッチアップは興味と努力次第

最初に「35歳を超えると技術のキャッチアップが辛くなる」説ですが、これについては、その人の興味や努力次第かなぁ、と思います(当たり前の話なのですが)。

 

特に新しい技術が出てきたときに、その背景や理由まで自分なりに掘り下げてメリット・デメリットを評価できる人や、英語圏まで広げて日常的に情報を吸収している人は強いし、情報が早いな〜、と思います。

 

やっぱり書いていないと、プログラミングの勘は衰える

年齢を経るにつれて、プログラムを書く仕事から離れてきて、たまにしかプログラムのコードを見ないようになってくると、やっぱりプログラミングの勘は鈍るなぁ、と感じます。

 

この二月は、修正のヘルプに回ってから、勘を取り戻すのに一週間程度の時間がかかりました。けれど勘が戻ってくると、プログラミングの作業というのは、適度に知的な刺激があって、時間もあっという間に過ぎていくので、楽しいものです!

 

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プログラミングの仕事は確かにできなくなる。でも意識して取っていった方がいい

そんな楽しいプログラミングなので、やっているときは、ずっとこればっかりできたらいいのに...と思うのですが、確かに年齢が上がると、プログラミング以外の役割や仕事を求められることが増えてくるのも、実感としてあります。

 

けれど、私はプログラミングの勘を維持するために、チャンスがあれば、プログラミングの仕事をする期間を意識的に取りに行くことを心がけています。

 

私の仕事では、プロジェクトの成果物を、直接のお客さんだけでなく、同業のITエンジニアが使うケースも多いのですが、その場合プログラミングの素養がないと、それがプログラマーにとって「筋が良く」できているものなのか、判断がつきません。

 

IT業界では、自分たちの成果物を自分で使ってみることを、「ドッグフーディング」なんて言ったりしますが、正しい「味見(毒見?)」ができるためにも、プログラミングの勘は意識的に維持したいところです。

 

マネジメントにおいてもプログラミングの勘は重要である

管理者やリーダーの立場として、プログラマーの方にお仕事を依頼するときも、プログラミングの勘は非常に重要である、と個人的には思っています。

 

プログラマーの方にお仕事を依頼するときは、タスクごとに工数という数字を出して、その仕事が何日かかりそうかの目安を提示するのですが、プログラミングの勘がなければ、この工数を正確に弾き出したり、妥当なものかを判断するのがとても難しくなります。

 

また、比較的難しいプログラムの作成を依頼するときや、何か大きな技術的問題を解決しないといけないときにも、背景となる知識と経験があって、ある程度道筋が見えているかどうか、で結果やそれにかかる時間が大きく変わってくると思います(というかそれが見えていないタスクなんて人に投げられないです...)。

 

商品力の向上に注力するか、全体最適を技術で解決する立場になるか

上に挙げた理由から、私はITエンジニアとして管理者の道を歩むときにも、プログラマーとしての現場感覚を失わない、リーダーやマネージャーでありたいと考えています。

 

そのように意識したとき、この先のキャリアをどう描いていくか?ですが、今のところおおむね二つの道があるのでは、と考えています。

 

  • 顧客や営業と密接にコミュニケーションが取れて、担当の商品の競争力を、技術と営業の両面から高めていくことができるエンジニア
  • より多くの人と仕事を管理する立場に立ったときに、新しい技術や、テクニカルな分析を道具に使って、全体最適を試みることを得意とするエンジニア

 

まだどっちの道でスキルを伸ばしていこう、というのははっきり決めていないのですが、いずれにしても「プログラミングは35歳が定年だから...」という定説を言い訳にしないで、楽しいプログラミングを、今後も自分のキャリアの武器にしていけたらいいなぁ、と感じている今日この頃でした。

 

 

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