ワンオペ育児を超えてゆけ

旧「羊の夜をビールで洗う」。シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。たまにガジェットネタも。

営業というお仕事

営業というお仕事をしている人たちについて、たまに考える。

 

自分がやれと言われたら、もちろん全く向いている仕事ではないし、ガツガツした肉食系のイメージである営業の人たちは、正直言ってプライベートなお付き合いをする分にもどちらかというと苦手な部類に属すると思う。

 

だけど、当然のことながら自分が担当している商品も、それを営業する人がいなければ、自分の給料分の食い扶持は稼げないし、私もそろそろ販売面を人ごとのように言っていられる立場でもない。なので、仕事をしているときは、担当営業とは意識的にテンションを上げてコミュニケーションするし、ときにわがままにも見える営業の人たちの言い分も、なるべく叶えられるよう頭を絞る。

 

同じ社会人の目線から見て、営業をしている人たちは、人間的にはっきりと分かりやすい魅力があると思う。

 

われわれ開発の人間よりも、ハキハキと話して喋りが上手だし、自信が体から滲み出ていたり、人を安心させる雰囲気を持っている人が多い。もちろん人の心を掌握する術に長けていて、たくさんの人を巻き込んだ根回しもうまい。

 

なんせ、契約によっては数千万から億を越える金額のものに、判子を押させる職業なのだ。われわれだってそのくらいの予算規模のプロジェクトに携わることはあれど、自社のリソースを消費するのか、他人にその金額を遣う決断をさせるかの違いは大きい。

 

とある友だちの女の子に、「営業職の人の方がお付き合いする分には魅力があるよね?」と正直に訊いてみたこともある。そのときはたまたま、「口が巧すぎると騙されそう」とか、そんな答えが返ってきた気がする。営業をされている方には失礼な話だと思ったけど、人にはいちおう好みがあるということなのだろう。

 

私が今乗っている車を、私に売った営業マンは、良くも悪くも営業っぽくない人である。

 

f:id:smartstyle:20170729133919j:plain

 

もちろん見た目の小綺麗さとか、話し口の丁寧さとかは営業のそれなのだけど、ぐいぐい押してくるタイプではないし(彼なりに押しているつもりなのだろうけど他の人ほど迫力を感じない)、振る舞いもどこかアタフタしていて、人を安心させるスキルという意味ではやや不足があるように見える。

 

車の購入を決めてオプションの話になったとき、「あっ、うちは子どもが乗るからジュニアシートも付けないと!」という話をしたら、彼は「実はジュニアシートはディーラーから買うと割高なので、トイザらスとかで探した方がお安いですよ。」と言ってきた。ここ数年、営業色がかなり強い会社で働いていて、営業というのは一円でも高く売るよう、あれやこれやと言ってくるものだと思っていた私には、かなり意外に思えた提案だった。

 

ディーラーを訪れる前からだいたい予算も車種も目星を付けていたとはいえ、私はなんでこの営業マンから買おうと思ったのだろう?と不思議に思っていたら、その答えは意外に早く、納車のときに判明した。

 

納車にあたって、新しい車の各種機能の説明を受けた後(8年越しに買った車は未だに触ったことのない機能がたくさん付いている)、最後にカーオーディオの使い方を教えてもらった。

 

新しい車にはUSBの口が付いていたので、「これでiPhoneの中の音楽が聴きやすくなる!」と内心一番楽しみにしていた私は、「ちょっとかけてみてもいいかな?」と自分のiPhoneを繋いで、ついさっきまで再生していたプレイリストの再生ボタンを押した。そのときにかかった曲がこちらである。

 

youtu.be

 

曲のタイトルがオーディオのコンソールに現れてから、「もっとポップなやつなかったのかな。」と焦った私だったけど、営業マンの彼から返ってきた言葉は、「随分マニアックなやつ聴いてますね〜。」だった。

 

あっ、そうか。音楽の趣味が似てるんだ。

 

きのこ帝国はロック好きな人には、そんなにマニアックでもない、素晴らしいバンドだと思うのだけど、それでも学校だったらクラスで話題が通じるのはせいぜい3,4人ってところではないだろうか。その後しばらく好きな音楽の話で盛り上がったのは言うまでもない。

 

車の営業マンというのは、一度車を買ったら「ハイ、さようなら」というわけではなく、半年や一年ごとにやってくる車の点検などで、その後もたびたび顔を合わせる。

 

そんな隠れた(?)ロックファンである彼の大事な人は、いささか不安定なところを持った人らしい。一方の私も、毎回小さな子どもと二人きりでディーラーを訪れているので、家の中でゴタゴタがあったことはとっくにバレている。なので、たまの点検で顔を合わせたときには、自分の苦労話とか相手の彼女の愚痴とか、明るいディーラーの店内に似つかわしくない話ばかりしている。

 

f:id:smartstyle:20170729140733j:plain

 

営業マンをしている人たちは、日々顧客との交渉に揉まれて、精神的にタフであるがゆえに、プライベートや家の中では、我慢をしすぎている人も多いんじゃないだろうか?一見元気に見えても、どこかで突然ポッキリ折れて、体調を崩してしまうこともあるんじゃないか?と彼などを見ていると心配になる。いずれにしても、私が車を買ってからずっと、なかなか安定の方向に向かっているように見えない彼らの関係が、少しでも平穏になったらいいな、と心密かに応援している私である。

 

そんなわけで、いつものマツダの店舗の営業さん。もし私が次の車を買い換えるときに、私に新しいパートナーがいなかったら、ロードスター買って息子くんと二人で乗りますので、なんとかお安くしてください。

 

f:id:smartstyle:20170730061009j:plain

(この日にもらった試供品。クリアファイル、会社で使わせてもらおうっと)

 

スポンサーリンク