羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

危なっかしい大人、をどうやって見分ければいいのか(島本理生「イノセント」感想)。

私が好きな作家、島本理生さんの最近の作品「イノセント」を読みました。

 

 

島本さんの長編を読むのは、不倫をテーマとした「Red」のとき以来ですが、そのRedと比べて登場人物の幅が広がっているうえに、物語の深みも増しており、また一段とレベルを上げられているな〜、と思いました(<何様)。

 

島本さんの小説には、ちょっと危なっかしい大人が出てくることが多いのですが、今回の作品にもそのような人物がたくさん出てきます。

  • シングルマザーで子育ても仕事も一応しているけれど、どこか言動や行動につじつまが合わず短絡的なところがある主人公
  • 神父として穏やかに職務に邁進するものの、過去に犯した罪のトラウマから職務逸脱気味の行動に走ってしまう男性

などです。他にも明らかに危なっかしい大人が出てきたりしますが、ネタバレになるので割愛します。

 

実生活でもあからさまにそうは見えないものの、実は結構危なっかしい大人、というのはわりといる気がします。以下はあくまで例ですが、

  • 訪問販売や振り込み詐欺に引っかかりやすい人
  • 駄目だと分かっていても、お酒や異性にのめり込みやすい人
  • 普段は平穏でもちょっとしたことで態度が急変する人

などです。

 

その逆もありますよね。外見や職業だけで誤解してしまいそうになるけど、きちんと自分なりのルールで一貫した行動が取れる人や、人に対する思いやりや優しさを持っている人もたくさんいます。なんとなくブロガー界隈の人たちには、こちらのタイプが多いような...。あ、今なんか余計なこと言ったかも。

 

自分は、たぶん育った環境に比較的恵まれていて、大人になるまでは、そういう危なっかしい大人に遭遇する機会、というのは少なかったのではないかと思います。ですが、さすがに社会に出てみると、一定の確率でそういう危なっかしい大人に出会うタイミング、というのは存在します。

 

実際、私はそういう大人にあまりに耐性がなさすぎて、社会人になりたての頃につまらぬ訪問販売に引っかかったことがあります。今なら確実に撃退できるんですけど(笑)。なので、箱の中に入れられて育ってきた人ほど、いざそういう人に出会ったときにどう対処して適切な距離を取るかや、長く付き合う相手としてそういう相手を選ばないようにどうやって見極めればよいか、はいずれ身につけなければならない重要な処世術なのではないかという気がします。

 

まー、それでも例えば、成長した自分の息子にそんなことを教えきれるか、というとたぶん難しくて、実際に何回か痛い目にあって、それでこういう所が駄目だったんだ、と体感で学んでいってもらうしかないことだとも思うんですけどね。それでも、それが致命的な失敗にならないように、自分なりのアドバイスや経験を伝えることくらいは、できたらいいなー、とは思います。もちろん、まだずっと先の話ですが。

 

あまり、小説の本編と関係がなくなってきてしまったのですが、今回の島本さんの作品は作品に出てくる大人のダメ具合が、いつもよりちょっと大きいなーと感じたので、そんなことを考えてみたのでした。

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