羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

自分が使っていた懐かしいネットサービスを振り返ってみる(さようなら関心空間)。

最近、はてなブログを使っていて、お会いしたことのない方のブログを定期的に読んだり、コメント欄でやりとりしたりと、ひさしぶりにネットで新しい方との交流が生まれているので、ここで、私がこれまで使っていたネットサービスを振り返ってみます。思いきり趣味に走ったエントリになりそうですが、「あー、こんなのあったあった」と懐かしんでもらえる方が、少しでもいればいいなー、と。

 

ホームページとBBSの時代

最初にインターネットで何かを公開するようになったのは、大学の時のHTMLを使ってホームページを作る授業がきっかけだと思います。ブログのようなサービスが生まれるまでは、インターネットで自分のサイトを持つ、といえば、1ファイルずつHTMLを書いて、それをFTP(ファイル転送)でプロバイダーのホームページ用領域に置く、という方法が一般的でしたよね。

 

HTMLのファイルは、内容を直接自分で編集する「静的」なコンテンツだったので、ホームページを訪れた人に感想を書いて投稿してもらえるようにするために、外部のBBS(掲示板)サービスを使ったり、サーバーでCGIが許可されている場合は、自前で掲示板のスクリプトを設置したりしてました。外部の掲示板サービスは、teacupという掲示板サービスがよく使われていた気がします。

 

自前で掲示板を設置するときは、掲示板のデザインをスキンでお洒落に変えられるスクリプトが人気で、2apesというサイトの「apeboard」というスクリプトなんかによくお世話になってました(今見てみたらまだサイトがあった!)。

 

http://www.2apes.com/

  

自前でホームページを作っていた頃に、「スーパーカー」というバンドにハマり、スーパーカーのことをホームページに書いたり、スーパーカーを話題にしている人のホームページを検索して、掲示板に書き込む...ということをしていたら、とある方を中心にして、ネット仲間の輪ができました。インターネットで知り合った人にオフラインで会う、という体験をしたのも、このときが初めてで、このときに知り合った方たちとは、今もゆるく長い交流が続いています。

 

 

@niftyのメッセンジャー「デリポップ」

ホームページとBBSが主流だった頃は、ネット上で短いメッセージで会話をするためのインスタントメッセンジャーもいろんな会社のものが混在していた時代でした。当時有名だったものは、ICQ、Yahooメッセンジャー、MSNメッセンジャーあたりだと思いますが、私は、@niftyが運営していた「デリポップ」というメッセンジャーが好きでした。

 

@niftyメッセンジャー デリポップ ホームページ

(※既にサービス終了) 

 

デリポップのメッセンジャーでは、メッセージがカードの形式で送られるのですが、そのカードをいろんなアーティストやデザイナーの人がデザインしていて、どのカードを選ぶか、でその人のセンスや個性を主張することができました。私は絵本などの挿絵を描いていた100%ORANGEというデザインユニットや、鎌倉の「ディモンシュ」というカフェの看板をモチーフにしたカードが好きでした。

 

デリポップは、年齢や性別、コメントでメッセンジャーを使っているユーザーを検索することができたので、同年代で趣味が近そうな人(主に女子)にメッセージを送ってみたりして、うまが合いそうなカードが返ってきた人と、何人か友達になったりしました。今振り返れば、どうみてもネットナンパなのですが、メッセンジャーアプリとカードの可愛さが相まって、デリポップ界隈はいわゆる出会い系のようなガツガツした雰囲気ではなく、もっとほのぼのとしていた...ハズ。このときに知り合ったお友達とも、今でもオンオフ共に交流あります。

 

掲示板的コトバ宇宙「-宙」 

自前でホームページを作っていた頃の人々が、「もうホームページって掲示板だけで良くね?」と思い始めていた頃に出てきた、一風変わった掲示板サービスが「掲示板的コトバ宇宙「-宙」」でした。

 

システムは宇宙、掲示板は一つの星、に見立てられ、アカウントを作ったユーザーは星ならぬ掲示板を育てていく役割を与えられます。星には、防人というキャラクターがいて、意味があるのかないのか分からないことを勝手に掲示板に投稿したり(いわゆる人工無脳)、掲示板なのに一週間に一度掲示板に書き込めない「食」の日があったり..と、全体的にサブカルっぽい雰囲気のデザインと、一風変わったシステムを備えていたのが特徴でした。

 

こういう「へんな」システムには、やっぱり変わった人が集まりやすいのか、私の周りのサブカル寄りな人たちがこぞってこのシステムを使っていたり、たまに知らない人の星(掲示板)を読んでみると、思わぬ面白い文章を見つけたり、と比較的早期にサービスが終了してしまったものの、今でも記憶に残っているサービスです。

 

関心空間

いわゆるブログ形式のコンテンツ管理システムができあがる直前に登場して、一部の層に好評を博したネットサービスに「関心空間」というものがありました。

 

www.kanshin.com

 

「関心空間」では、アカウントを作ったら、自分が関心を持っている「キーワード」についてのうんちくを一つ一つ登録していきます。各ユーザーのページでは、登録したキーワードの一覧が表示されるので、関心のあるキーワードの一覧が、その人の個性やセンスを表している、というわけです。

 

登録したキーワードには、キーワードごとにコメントが付けられたり、サイトのトップでは最新のキーワードや、人気のキーワードが表示されていたりと、一つの記事が「単語」を主体にしている、ということ以外には、現在のブログと構成要素や概念は、ほぼ共通しているのではないかと思います。

 

関心空間の魅力は、「関心空間」というサービス名や、サービスのトレードマークの「関心おじさん」、全体的に落ち着いたサイトデザインが醸し出す、「知的」「サロン的」な雰囲気であったと、個人的に思っています。関心空間のユーザーの中には、モノへのこだわりが強いお洒落さんばかりでなく、哲学的な用語や、社会問題に関心を持つ尖った論客、なども多く、今のはてなにも近い独特の文化があったように思います。

 

そんな独特のカルチャーの形成に成功していた関心空間ですが、昨今のブログ時代の波にはさすがに時代遅れとなってしまったのか、最近ついに今月10月31日でのサービス終了がアナウンスされています。確かにすっかりご無沙汰だったとはいえ、いっとき思い入れの強かったサービスだっただけに、時代の流れだな〜、と寂しく思いました。

 

何もかも自前であったホームページの時代以降に、自分が使ってきたネットサービスは、サービスの機能がどうこう、というより、自分が面白いと思う人や考え方に遭遇しやすそうなサービスを好んで使っていることが多い気がしますね。

 

今使っている「はてな」や、日本人が特に好んで使っていると言われるTwitter、あとInstagramなどは、それに当てはまっているとは思いますが、今はだいぶん大手に集約されてしまいつつある気がして、昔はもう少しバリエーションがあったなぁ、と改めて振り返って思いました。

 

ニッチなカルチャーのサービスを維持させるのは、収益的に困難なのだろうことは容易に想像されますが、たまには「おっ」と思う個性的なカルチャーを持ったサービスが(できれば国内から)また現れて欲しいものだなー、と思います。

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