羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

ボーリングのヘッドピンを探す。(マツダのエンジン開発の話)

マツダのアクセラという車に乗っています。その一つ前の車は、いわゆるコンパクトカーだったのですが、子どもが生まれたのをきっかけに、もう少し後部座席にゆとりがある車が欲しいな〜と、一年半ほど前に買い換えました。

 

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他には、VWのゴルフなどとも迷っていたのですが、最近のマツダの車ってなんかデザインがカッコ良くなってるなぁ、というのと、やっぱり国産車のお得感から、この車にしました。以来、ずっとドライブの頼れるお供となっていますが、運転していて気持ちがいいのと、子どもも乗っていて前よりリラックスしてくれているようなので、すっかり気に入っています。

 

今年に入ってからマツダは少し調子を落としているようですが、私がこの車を買った頃は、日本の車メーカーのなかでは、マツダとスバルの勢いが目立っていたように思います。当時マツダが好調だった要因としては、

  • 他社がハイブリッドやEV(電気自動車)に力を入れる中、ガソリンやディーゼルエンジンの改良に力をいれて、「スカイアクティブ」テクノロジーとして売り出したこと。
  • デザインを根本的に見直して「魂動」コンセプトと呼ばれる、躍動感のあるフォルムとインパクトのあるフロントグリルのデザインに統一していったこと。

の二つが主にあげられると思います。

 

このうち、前者のエンジンの改善について、開発の責任者だった方が開発秘話を語ったビジネス書があったので、これも何かの縁かな、と思い読んでみました。

 

人見光夫 「答えは必ずある」

 

マツダのスカイアクティブ技術は、「燃費を改善する」ことを目的に開発された技術ですが、燃費を改善するにあたって、以下のようなアプローチで取り組んだと本の中では書かれています。

まずは、燃費を改善するための主要課題を突き詰めて考える

突き詰めて考えた結果、七つの制御因子(自分たちでいじることのできるパラメータ)と、四つの損失(燃費を悪くする要因)しかないのでは、という考えに至ったそうです。

次に、これを解決すれば他の課題も連鎖的に解決されるものは何か、を考える

七つの制御因子と四つの損失は、完全に無関係なものではなく、あちらを立てればこちらが立たず...という互いに関係し合ったものなので、どの問題にフォーカスすれば、他の問題も併せて解決されるかを突き詰めて考えたそうです。

 

このフォーカスする課題を絞るプロセスを、人見さんはボーリングのヘッドピン(1番ピン)に例えています。ボーリングでは、まずは1番ピンを狙うことがたくさんのピンを倒すための鉄則なので、それと同じように選択と集中をしよう、というわけです。

 

私はものづくりの会社にもいたことがあるので、上の話は製品の改良に取り組むための考え方として、頷けるところが多いなぁ、と思いました。ボーリングのヘッドピンを探す、というメタファーも分かりやすいし、ものづくり以外のお仕事にも応用できそうな考え方ではないかなぁ、と思ったので、こちらでも紹介してみました。

 

マツダといえば最近、私が乗っているのと同じアクセラのマイナーチェンジで、カーブを曲がるときに熟練運転者の操作を自動で再現して、よりスムーズに曲がれるようにするGVCという技術を発表しています。このような新技術も上のような地道な考察の積み上げがあっての成果物なのかもしれませんね。うーん、これ試しに一度乗ってみたいなぁ。

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