羊の夜をビールで洗う

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羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

人生の節目節目でメンターになっている内田樹先生の本

内田樹(たつる)先生といえば、泣く子も黙る(?)関西のお嬢様学校、神戸女学院大学の先生を長くされていたことで知られる先生ですが、ご専門のフランス現代思想の考え方を背景に、一般向けにも様々な書籍を出されていたり、ブログなどでの発信も積極的にされていて、気になったテーマについての文章を見かけたらたまに目を通しています。

 

内田先生の本を手に取ったのは、大学の教養課程の頃に、専門ではないなりに現代思想のことを分かりたいな〜と思ったときに、「寝ながら学べる構造主義」とか「現代思想のパフォーマンス」といった書籍を手に取ったのがきっかけだと思います。

 

 

小難しい哲学の考え方や、それぞれの思想家の思想の特徴などが、実際の社会現象や芸術作品などの例示を使って、分かりやすく読みやすいリズムの文章でかみ砕かれていて、面白い仕事をされる先生だなぁ、ジャンルは違っても自分が専門のことを人に伝えるときはこうありたいなぁ、と感じたのが記憶に残っています。

 

その後社会人になってからも、もう少し幅広い読者向けに書かれた「疲れすぎて眠れぬ夜のために」や「街場の現代思想」などの本をたびたび手に取っています。仕事や人間関係などをテーマにしたこれらの本では、過剰な上昇志向や、不愉快な状況に耐え続けること、について警鐘をならす記述が多く見られ、「なんか最近しんどいな〜」と思ったときの自分に取り入れられそうな考え方を、都合良くかいつまむような読み方をしていました。

 

 

内田先生と言えば、合気道の先生もされているので、武道の観点から身体の感受性を大事にするよう勧める文章も多いですね。武道のトレーニングで行われるような、身体の感受性を研ぎ澄ます訓練を積むことで、肉体や精神の状態を自分でコントロールしやすくなりますよ、というようなくだりを読んで、私は武道はやりませんが、ウォーキングを始めてみたり、子どもが生まれてからは公園で遊んだりする時間を大事にするようになりました。

 

結婚、夫婦関係についても、それまでの書籍で触れられることもありましたが、最近出された「困難な結婚」という本で、もう少し分量を割いて掘り下げられています。結婚については、私も比較的最近に失敗が確定したところ(しれっ)なので、反省会も兼ねてこの書籍を手に取りました。内田先生自身も現在は再婚されていますが、一度離婚されて一人で子育てをされたご経験があるので、状況が似ているんですよね(なんて比べるのもおこがましいですが)。

 

 

書籍の中では、過剰な我慢や極端な上昇志向に警告してきたこれまでの主張に沿う形で、結婚生活についても妥協の大切さや、相手を理解していく過程を楽しみましょう、というような記述が多いです。けれど、そういうことって結婚してしばらく経てば誰でも分かってくることで、この本については「ウチダ先生のような方でも同じように考えるんだな〜」と裏付けを与えられる安心感というか親近感を感じる内容だと思いました。

 

自分だけで考えていると、どうしても同じ思考がぐるぐる巡って、誰か第三者の意見を聞きたいな〜というときに、内田先生でなくとも、人に分かりやすく伝えることが得意な大学のセンセイをメンターに持つ、というのはわりと有効な手段ではないかと思います。やっぱり賢い人に言われた方が「あの人が言うならそうなのかも」と納得感を得やすいですしね。最近は少子化で大学もずいぶん開かれているので、たまには大学の市民向けの講義に参加してみたり、大学の近くの学生街の本屋をぶらつくのもいいかもですよ〜。

 

 

 

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