寝苦しかった夜がいつの間にか朝起きたら少し冷やっとしていたり、夜眠る前に外から聞こえてくる虫の音に耳を澄ませたり、私の好きな季節である秋が近づいてきたのを感じます。そんな時期に無性に聴きたくなるのが、スピッツの「三日月ロック」というアルバムです。
スピッツ 「三日月ロック」
(好きな曲は、「水色の街」「ガーベラ」など)
スピッツというバンドは、長く活動している日本のバンドの中でも、実に不思議な立ち位置にいるバンドだと思います。サザンオールスターズのように、日本の大御所バンドとしてメジャー層に幅広く聴かれる一方で、その音楽性や(一部変態的とすら言える)歌詞の文学性は、硬派を自称するロックファンにもしっかり支持されていて、本当にファンの幅が広いと感じます。
スピッツは、2016年現在までにベスト盤を除いて15枚ものアルバムをリリースしていますが、そのうちのどのアルバムが好みか?も人によって大きく意見が分かれると思います。スピッツ好きが集まれば、この話題だけで夜な夜な語り明かせるほどでは。
秋に聴きたいアルバム、として冒頭で「三日月ロック」を挙げましたが、私が一番好きで長く聴いているのは、やっぱりバンドの初期の全盛期でもある「ハチミツ」と「インディゴ地平線」の二枚のような気がします。
スピッツ 「ハチミツ」
(好きな曲は、「ルナルナ」「愛のことば」など)
スピッツ 「インディゴ地平線」
(好きな曲は、「初恋クレイジー」「ナナへの気持ち」など)
「ハチミツ」は、羽海野チカさんの代表作「ハチミツとクローバー」のタイトルの元ネタ(クローバーは同じくスガシカオのアルバム名)になっていたり、「インディゴ地平線」は、ゲスの極み乙女の川谷絵音さんの別ユニット「indigo la End」のバンド名の元ネタ(というかそのままですが)になっていたりと、多才なフォロワーを出しているのも、スピッツというバンドの凄さですよね。
あとは、B面ベストという扱いですが「花鳥風月」は、アルバムとしての統一感にはやや欠けると思うものの、スピッツの隠れた名曲が揃っているアルバムだと思います。
スピッツ 「花鳥風月」
(好きな曲は、「スピカ」「猫になりたい」など)
そんなスピッツですが、私は、12枚目のアルバム「さざなみCD」を最後に(このアルバムも結構好みだった)、直近のアルバムを聴けていません。ご察しの通り、ブログのタイトルをスピッツの歌詞の引用にした手前、まだ聴いていないアルバムも聴き込んでおかないとな〜、と思う今日この頃です。
みなさんは、スピッツのどのアルバムが好きですか?