羊の夜をビールで洗う

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羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を読んだら「殺人出産」もぜひご一緒に。

先月芥川賞を受賞した、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」が好調な売れ行きを見せていますね。私は最近では、芥川賞受賞作は「文藝春秋」を電子版で買って読むことにしているのでまだ読んでいないのですが、コンビニという身近なテーマと村田さん独特の観察眼がうまくハマった作品なのだろうなぁ、と想像されます。

 

村田沙耶香さんと言えば、おととし位に読んだ「殺人出産」という奇抜なタイトルの短編集が強く印象に残っています。「殺人出産」には、性に関する今の世の中の通念や常識を覆した仮想世界をテーマにした、三本の短編が収められています。

 

村田沙耶香 「殺人出産」

 

表題作の「殺人出産」は10人の子どもを産む「産み人」になれば好きな人間をひとり殺してもいい仮想世界。「トリプル」は2人ではなく3人で付き合ってセックスするのが若者の流行になっている世界。「清潔な結婚」は家庭で性を可能な限り排除した潔癖な夫婦が子どもを望む話、とどれも「世界がこうだったら男女の関係はどうなってしまうのだろう?」と結末が気になる三編となっています。

 

村田さんは、人並み外れた観察眼で「日常にありふれているもの」を組み合わせて、奇妙だけれどもリアリズムのある世界観を創り出すのが上手な作家さんなのだろうなぁ、と思います。「コンビニ人間」で村田さんの世界にハマった方は、是非こちらも併せて読んでみることをオススメします。

 

 

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